作品情報
- 公開:2019年09月20日
- 上映時間:106分
- 制作:アメリカ
- 監督:ゲイリー・ドーベルマン
- 視聴方法:U-next
注釈
この映画はシリーズものです。
公開順を記載します。
- 死霊館(The Conjuring)/2013
- アナベル 死霊館の人形(Annabelle)/2014
- 死霊館 エンフィールド事件(The Conjuring 2)/2016
- アナベル 死霊人形の誕生(Annabelle: Creation)/2017
- 死霊館のシスター(The Nun)/2018
- ラ・ヨローナ ~泣く女~(The Curse of La Llorona)/2019
- アナベル 死霊博物館(Annabelle Comes Home)/2019
- 死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(The Conjuring: The Devil Made Me Do It)/2021
- 死霊館のシスター 呪いの秘密(The Nun II)/2023
キャスト
- マッケンナ・グレイス(ジュディ・ウォーレン役/ウォーレン夫妻の娘)
- マディソン・イズマン(メアリー・エレン役/ジュディのベビーシッター)
- ケイティ・サリフ(ダニエラ役/メアリー・エレンの友人)
- パトリック・ウィルソン(エド・ウォーレン役/心霊研究家)
- ベラ・ファーミガ(ロレイン・ウォーレン役/霊媒師)
- エミリー・ブロブスト(アナベル人形役)
- スティーヴ・クルター(ゴードン神父役)
あらすじ(ネタバレなし)
ウォーレン夫妻が不在の夜、娘ジュディとベビーシッターたちは呪物保管室の封印を破ってしまう。
邪悪な力が目覚め、家中に怪異が広がる恐怖の一夜が始まる。
以下、ネタバレあり
あらすじ(ネタバレあり)
🟩起:封印された人形と留守番の少女
ウォーレン夫妻は呪われたアナベル人形を引き取り、自宅の地下室にある呪物保管室へ封印する。
人形はガラスケースに収められ、「絶対に開けるな」と警告が貼られる。
数日後、夫妻は仕事で外出し、娘ジュディはベビーシッターのメアリー・エレンと共に留守番することになる。
メアリーはジュディの誕生日を祝う準備を進め、友人のダニエラも家に招かれる。
ダニエラは亡くなった父との交信を望み、ウォーレン夫妻の研究に強い興味を持っていた。
ジュディは霊感を持ち、家の中に漂う異様な気配を感じ取る。
ダニエラは好奇心から地下室に入り、警告を無視してアナベルの封印を解いてしまう。
これにより、保管室に眠っていた複数の呪物が活性化し、家の中に怪異が広がり始める。
🟨承:目覚める呪物と広がる怪異
アナベルの封印が解かれたことで、保管室にあった他の呪物も次々と目覚める。
ジュディは家の中で霊的な存在に襲われ、メアリーも不可解な現象に巻き込まれる。
ダニエラは保管室で父の霊と交信しようとするが、代わりに悪霊に憑依される。
家の中では、死者の霊、幽霊の犬、血塗られたウェディングドレスなど、様々な呪物に関連する怪異が出現し、少女たちを脅かす。
ジュディは両親の研究資料を頼りに、アナベルが他の霊を引き寄せる“触媒”であることを理解する。
怪異は夜を通して激化し、家の中は逃げ場のない恐怖の空間と化す。
メアリーとジュディは協力してダニエラを正気に戻そうとし、アナベルを再び封印する方法を探し始める。
🟥転:対峙と封印の儀式
ジュディはアナベルを再びガラスケースに戻すことで怪異を鎮められると確信し、メアリーと共に保管室へ向かう。
道中、彼女たちは複数の霊に襲われるが、聖水や祈祷の道具を使って応戦する。
ダニエラは一時的に悪霊に操られるが、ジュディの呼びかけによって正気を取り戻す。
三人は力を合わせてアナベルをケースに戻そうとするが、霊たちはそれを阻止しようと襲いかかる。
ジュディはロレインから教わった祈祷の言葉を唱え、メアリーが聖水を振りかけることで霊たちの力を弱める。
最終的にアナベルは再びガラスケースに封印され、保管室の呪物も沈静化する。
怪異は収まり、家の中に平穏が戻る。
🟦結:夜明けと家族の再会
夜が明け、ウォーレン夫妻が帰宅する。
ジュディは両親にすべてを報告し、アナベルの封印が破られたこと、怪異が広がったこと、そして自分たちでそれを鎮めたことを伝える。
ロレインは娘の霊感と勇気を称賛し、エドは保管室の安全性を再確認する。
ダニエラは自分の過ちを反省し、父の死を受け入れる決意をする。
メアリーはジュディとの絆を深め、今後も彼女を守ることを誓う。
ジュディの誕生日は改めて祝われ、家族だけでささやかにすごしていたが、メアリー、ダニエラ、そしてジュディの友人たちが押し寄せ、温かな時間を過ごす。
物語のラストでは、アナベルが再び静かにケースの中に佇む姿が映し出され、次なる恐怖の予兆を残しながら幕を閉じる。
感想(ネタバレあり)
まず洋画を見ていて思う事だけど、海外ではベビーシッターを高校生とか大学生がやることが多いよね!
小学生くらいの面倒なら見られると思うけど…わりと子供に期待しすぎというか、日本人が神経質すぎなのかな?
ドアの隙間から見えていた姿が、少し目を離した一瞬で消えてなくなる…そこからのガタガタ恐怖!
定番だけどこれが一番怖い。
ジュディはやはりウォーレン夫妻の娘なだけあって、子供だけど冷静に対処できるところが尊敬。
十字架ってそんなに悪魔に効くのね。
ババンババンバンバンパイアを思い出してしまったけど…(笑)
「アナベルに電話を替わってくれる?娘の魂を寄越せ」
この電話怖すぎる!
途中までは、ウォーレン夫妻、話して解決できるのか!?と思ったので絶望。
だからこそ引き立つ、ジュディの頼もしさ。
「ダニエラは憑依されている、アレは違う」と断言できる強さ。
そして、こんな状況になってもジュディやダニエラを置いて逃げずに頑張るメアリーもすごい。
ダニエラも再起不能になるわけではないし、本作は、心が強いキャラクターが多い!
そして今回は「もっとも身近で、もっとも邪悪な場所」である自宅が舞台となっている。
シチュエーション的にはほとんど変化がないからこそ、俳優の演技力や、限られた空間のうまい使い方が大事になる。
それがすべてクリアできている作品だと思う。
そして、アナベルが「ただの悪霊人形」ではなく、「さらに悪霊を引き寄せてしまう最悪な人形」であることが分かった。
そして、ジュディが立派に事件を解決することで、次世代への兆しが見られ、今後の展開への期待が高まるストーリーだった。
✅魅力に感じたところ
- 呪物オールスターの恐怖演出
アナベルを中心に、フェリーマン、血塗られた花嫁、幽霊犬など多様な怪異が登場し、シリーズファンにはたまらない構成。 - ジュディ・ウォーレンの主役昇格
ウォーレン夫妻の娘ジュディが霊感を持つ少女として描かれ、次世代の主人公としての存在感を示している。 - 緊張と緩和のバランス
怖さだけでなく、ボブのコミカルな描写などで緩急がついており、観客の緊張をうまく調整している。 - 密室劇としての構成力
舞台がほぼウォーレン家に限定されていることで、空間の閉塞感と恐怖が強調されている。
❓気になったところ
- 物語の広がりが乏しい
舞台が家の中に限られているため、スケールは小さい。 - 怪異の連続でやや散漫
多くの呪物が登場する分、それぞれの背景や脅威が薄まり、焦点がぼやける印象がある。 - ウォーレン夫妻の出番が少ない
シリーズの顔であるエドとロレインがほぼ不在で、物語の重みがやや軽く、少しスピンオフ感がある。
🎥映像について
この作品は、シリーズの“呪物図鑑”としての側面が強く、ホラー演出のバリエーションを楽しむには最適。
- 照明と色彩で恐怖を演出
暗がりと蝋燭の光、赤や青の差し色が効果的に使われ、視覚的な緊張感を高めている。 - カメラワークの緩急
怪異の出現前に静止するカットや、急なパンで驚かせる演出が多用されている。 - 美術セットの細密さ
呪物保管室のディテールや、家の中の装飾が物語の背景を補強し、没入感を高めている。 - VFXと実写の融合
幽霊や怪異の描写はCGと実写を組み合わせており、過剰にならずリアルな恐怖を維持している。
以上、「アナベル 死霊博物館」の感想でした。


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