作品情報
- 公開:2004年
- 上映時間:115分
- 制作:アメリカ
- 監督:キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ
- 視聴方法:Netflix
キャスト
- ショーン・ウェイアンズ(ケビン・コープランド役/ブリタニー・ウィルソン役)
- マーロン・ウェイアンズ(マーカス・コープランド役/ティファニー・ウィルソン役)
- ジェイミー・キング(ヘザー・ヴァンダーゲルト役)
- フランキー・フェイソン(エリオット・ゴードン役)
- ロックリン・マンロー(ジェイク・ハーパー役)
- ジョン・ハード(ウォーレン・ヴァンダーゲルト役)
- テリー・クルーズ(ラトレル・スペンサー役)
あらすじ(ネタバレなし)
FBI捜査官の兄弟ケビンとマーカスは、失敗続きでクビ寸前。
セレブ姉妹の護衛任務中に事故を起こし、姉妹が引きこもってしまう。
事態を収拾するため、2人は女装して姉妹になりすまし、社交界に潜入。
周囲の目を欺きながら、誘拐事件の真相に迫るドタバタコメディ。
以下、ネタバレあり
あらすじ(ネタバレあり)
🟩起:失敗続きのFBI兄弟、女装任務へ突入
FBI捜査官のケビンとマーカス・コープランド兄弟は、任務の失敗が続き上司から最後通告を受けていた。
そんな中、セレブ姉妹ウィルソン姉妹が誘拐のターゲットになっているという情報が入り、兄弟は護衛任務を任される。
しかし空港への送迎中、姉妹の犬に気を取られて事故を起こし、姉妹は顔に傷を負ってホテルに引きこもってしまう。
任務失敗を恐れた兄弟は、特殊メイクと女装で姉妹になりすまし、社交界に潜入するという大胆な作戦に出る。
黒人男性が白人女性に変装するという無理のある設定ながら、周囲はなぜか騙されてしまう。
こうして、偽ウィルソン姉妹としての奇妙な日々が始まる。
🟨承:セレブ界でのドタバタ潜入生活
女装した兄弟は、ウィルソン姉妹の友人たちとショッピングやパーティーに参加しながら、誘拐犯の手がかりを探る。
ライバルのヴァンダーゲルト姉妹との火花散るバトルや、バスケ選手ラトレルによる猛烈な求愛など、予想外の展開が次々と起こる。
ケビンは変装を解いてリポーターのデニースに接近し、事件の背景にある財産争いの情報を得る。
一方、マーカスはラトレルに気に入られてしまい、逃げようとするも逆効果。
さらにマーカスの妻ジーナが浮気を疑って現れ、事態は混乱を極める。
兄弟は友情を育みながらも、真犯人の正体に徐々に迫っていく。
🟥転:真犯人の陰謀と正体の暴露
クラブでのダンスバトルやファッションショーなどを経て、兄弟は社交界で注目を集めるが、新聞に掲載された写真を見た本物のウィルソン姉妹が行動を開始。
ショーの場に現れた姉妹は偽物の存在を暴露し、会場は騒然となる。
混乱の中、ヴァンダーゲルト姉妹の指示で照明が落とされ、誘拐が実行される。
兄弟はFBIの仲間と協力し、犯人の手下を制圧。
真犯人はヴァンダーゲルトであり、財産を狙った計画だったことが判明する。
ケビンとマーカスは命がけで姉妹を救出し、事件を未然に防ぐことに成功する。
🟦結:正体を明かし、すべてを取り戻す
事件解決後、兄弟はマスクを外して素顔を明かし、周囲は驚きと称賛に包まれる。
ケビンはデニースに本当の自分を伝え、彼女との絆を深める。
マーカスはジーナに真摯な謝罪と愛を伝え、夫婦は仲直り。
兄弟の活躍はFBIに認められ、解雇も撤回される。
女装という奇抜な手段で任務を遂行した2人は、友情・愛・信頼を取り戻し、晴れてヒーローとして物語を締めくくる。
笑いとドタバタの中に、家族や仲間との絆が描かれたハートフルなコメディとして幕を閉じる。
感想(ネタバレあり)
最初に登場した“女装”姿は、「スケキヨじゃん…」とツッコミたくなるほどのインパクト。
でも不思議なことに、見ているうちにだんだん可愛く見えてくるからすごい。
しかも周囲の人たちがまったく気づかず、「あなたたち最近面白くなったわね」と言われる始末。
距離を取ることもできたはずなのに、ちゃんと友達とコミュニケーションを取っているところが律儀で、なんだか可愛い(笑)。
女子会でのやりとりとFBIの任務シーンのメリハリも絶妙で、テンポが良くて飽きない。そして終盤、久々に登場する本物の姉妹を見て「なんか似てるやん…」と思ってしまうのも、この映画ならではの不思議な説得力。
個人的に一番好きなのは試着室のシーン。モデル志望の女性サイズの服に無理やり挑戦する姿は、何度見ても笑える!あのサイズ感のギャップが最高。
字幕の和訳も、オリジナルに忠実なのかどうかは分からないけど、センスの良い面白さをちゃんと保っていて好印象。
特に邦題の「最凶」という言葉が、実際の内容には一切登場しないのも逆に良い。
ラストの「ショッピ~~~ング🎶」は、まさにこの映画のテンションを象徴する名シーン。
笑いのツボにハマらない人もいるかもしれないけど、ハマったら最後。
クセになるバカバカしさが全力で押し寄せてくる一本。
何も考えずに笑いたい時、ぜひ観てほしい!
✅魅力に感じたところ
- 笑いのテンポと勢いが抜群
女装したFBI捜査官がセレブ姉妹になりすますという無茶な設定が、逆に笑いを生む。
パンパンのズボンが弾けて鏡を割るシーンなど、物理ギャグが炸裂。 - 友情と人間関係の描写が意外と丁寧
女装した主人公たちが、セレブ姉妹の友人たちと本物の友情を築いていく展開は、コメディの中に温かさを添えている。 - ダンスバトルやパーティーシーンの盛り上がり
ライバル姉妹とのバトルや、ラトレルの求愛など、笑いとテンションが高い場面が連続。
観客もノリノリで楽しめる構成になっている
❓気になったところ
- ちょっと下品なシーンがキツい
→ 男性から嫌われるためとはいえ汚い食べ方やゲップなど、かなり過激に感じた。
🎥映像について
- 特殊メイクのインパクト
シリコンで全身を覆う特殊メイクは、リアルというより最初は怖く感じた。
しかし、慣れてくると何故か可愛く見えてくるという不思議な魅力も! - テンポの良い編集と派手な演出
ダンスシーンやファッションショーなど、映像のテンポが良く、観ていて飽きない。
音楽とのシンクロも効果的だった。 - 色彩と衣装でキャラを強調
セレブ姉妹の世界を表現するため、明るく派手な色使いやゴージャスな衣装が多用され、視覚的にも楽しめる。
以上、「最凶女装計画」の感想でした。
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