- 公開:2015年
- 上映時間:88分
- 制作:アメリカ
- 監督:トッド・ストラウス=シュルソン
- 視聴方法:Netflix
キャスト
- タイッサ・ファーミガ(マックス・カートライト役)
- ニーナ・ドブレフ(ヴィッキー・サマーズ役)
- マリン・アッカーマン(ナンシー役)
- アレクサンダー・ルドウィグ(クリス・ブリッグス役)
- アリア・ショウカット(ガーティ・マイケルズ役)
- アダム・ディヴァイン(カート役)
- クロエ・ブリッジス(ポーラ約)
あらすじ(ネタバレなし)
ホラー映画の世界に迷い込んだ女子高生マックスは、亡き母が演じていたキャラクターと再会する。
現実とフィクションが交錯する中、仲間と共に殺人鬼から逃れながら、生き残る方法を模索していく。
ジャンルを超えた感動とスリルが交差する青春ホラー。
以下、ネタバレあり
あらすじ(ネタバレあり)
🟩起:母を失った少女と「血まみれのキャンプ場」
主人公マックスは、かつてスラッシャー映画『血まみれのキャンプ場』で人気を博した女優アマンダを母に持つ女子高生。
ある日、交通事故により母を亡くし、心に深い傷を抱えながら日々を過ごしていた。
3年後、友人ガーディの義兄ダンカンから、母が出演していた映画のリバイバル上映会にゲストとして参加してほしいと頼まれる。
上映会当日、マックスは友人たちと劇場を訪れるが、上映中に火災が発生。
避難のためスクリーンを破って裏へ逃げようとした瞬間、彼らは映画の世界に入り込んでしまう。
そこは、母が若き日に演じたキャラクター”ナンシー”が生きている、80年代風のホラー映画の中だった。
🟨承:映画の中で再会する母と、殺人鬼の脅威
映画の世界に迷い込んだマックスたちは、物語の登場人物として扱われ、殺人鬼ビリーに命を狙われる展開に巻き込まれる。
マックスは、若き日の母アマンダが演じるナンシーと再会するが、彼女は映画の中で殺される運命にある。
仲間たちは映画のルールを理解しながら、殺人鬼から逃れようとするが、次々と犠牲になっていく。
ファイナルガール(最後に生き残る女性)として設定されていたポーラが死亡したことで、マックスがその役割を担うことになった。
母との再会に喜びながらも、彼女を救うためには映画の筋書きを変える必要があると気づき、マックスは仲間と協力してビリーを倒す作戦を立てる。
🟥転:母の決断と、マックスの覚悟
殺人鬼ビリーとの最終決戦を前に、マックスはナンシー(母)と深い絆を築いていく。
しかし、映画のルールでは「処女」でなければファイナルガールになれず、ビリーを倒すことができない。
ナンシーはマックスをファイナルガールにするため、自ら犠牲になる決意を固める。
マックスは母に未来の話を語り、現実世界での彼女の存在の大切さを伝えるが、ナンシーの決意は揺るがない。
仲間たちも次々と命を落とし、マックスは孤独な戦いに挑む。
母の犠牲を胸に、マックスはついにファイナルガールとして覚醒し、殺人鬼ビリーとの壮絶な戦いに臨む。
🟦結:勝利と、続編の予兆
マックスはビリーとの死闘の末、ついに彼を倒すことに成功。
映画のエンドロールが流れ、彼女は現実世界へと戻る。
病院のベッドで目を覚ましたマックスのそばには、クリスやヴィッキー、ガーディ、ダンカンら仲間たちもいた。
彼らも映画の世界から戻ってきたようだったが、周囲の様子に違和感を覚える。
再び映画のような演出が始まり、彼らは『血まみれのキャンプ場2』という続編の世界に入り込んでしまったことに気づく。
物語は終わったかに見えたが、再び始まる惨劇の予兆が漂う中、マックスは新たな戦いに備える覚悟を見せる。
感想(ネタバレあり)
劇中劇ってやつでしょうか!?
メタ要素満載でとても面白かったです。
回想に入る時って、キャラクターたちから見たらあんな感じなんだぁ🤣
吹き替えで鑑賞しましたが、女性キャラがほとんどアニメロリ声で、誰が喋ってるのか途中まで聞き分けられませんでした…笑
7歳児がおしゃべりしてるみたいだから、もっとかっこいい芯のある女性みたいな声優にしてほしかったなぁという点が個人的に残念なポイント。
少ししたら字幕でも見てみようと思います。
どのシーンも一番好きだったけど、最高に好きだったシーンは
「これ、どうなってるのぉー!?」
『スローモーションだよぉー』のシーン。(笑)
最後エンドロールも出てくるのめっちゃ良かったです…!
クレヨンしんちゃんの、「夕陽のカスカベボーイズ」を思い出しました。
最後の最後の、本当のオチも好き。続編!!
しかし、こういうB級風スプラッター映画って、最初に走り出したらそれは死亡フラグなのではなでしょうか?(笑)
主人公たちの生死に関しては、今際の国のアリス方式じゃなくてよかったとホッと一息。
ぜひ続編見たいよぉ〜、作ってください!あるのかな?
これぞメタ映画!素敵な1作でした。
なのにものすごいB級感のポスター…それもまたいいけど、
若干もったいない気もするので、もっと上手く作ってほしい!!
✅魅力に感じたところ
- メタ構造が非常に面白い
主人公たちがB級ホラー映画の中に入り込むという設定が分かりやすくて斬新
映画内のキャラが「脚本に忠実」に動く中、現実の若者たちがそれをかき乱す展開がユニークで、自分がもし入り込んだらやってみたくなる(B級スプラッターは嫌だけど)
この手の映画では定番の「ファイナル・ガール(最後に生き残る女性)」を感動的に再解釈している - 親子の絆が泣ける
主人公マックスが、亡き母の若き姿(映画のキャラ)と再会するという感情的な軸がしっかりしている
しかし、役は役なので「演じている俳優という自認」は無いのもまた良い
ホラーなのに、母娘の別れと成長がテーマになっていて、意外と泣ける - ホラー×コメディの絶妙なバランス
80年代ホラーの「お色気担当」や「おバカなキャラ」など、お約束を笑いに昇華
ティナ(お色気担当、扉の前でおびき寄せる役だったがつまずいて序盤に死亡)のハイテンションな怪演は、もはや伝説級!
❓気になったところ
- テンポが崩れる場面あり
メタ映画に慣れていない、状況を飲み込めない人からしたら、
同じ場所にいると同じ場面が繰り返されるという設定が、
やや分かりづらくテンポを落とす可能性がある
序盤で好き嫌いがハッキリ分かれる作品かも? - キャラの深掘りが物足りない
登場人物が多くて、一部のキャラが記号的に処理されてしまう
特に「映画作品内」のキャラは、もう少し人間味が欲しかった!
🎥映像について
この作品は、80年代ホラーの再現力が秀逸で、スローモーションや回想演出が素晴らしい。
- 映画内の“演出”を現実のキャラが利用する場面が面白い
(例:回想シーンを使って逃げる) - 映像の切り替えがスタイリッシュで、ホラーなのにポップな印象
- 序盤の長回しワンカットの場面は主人公たちの混乱等が映像でも表現されている
以上、「ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ」の感想でした。
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