作品情報
- 公開:2007年10月20日
- 上映時間:116分
- 制作:アメリカ
- 監督:アダム・シャンクマン
- 視聴方法:飛行機内視聴サービス
キャスト
- ニッキー・ブロンスキー(トレイシー・ターンブラッド役)
- ジョン・トラヴォルタ(エドナ・ターンブラッド役/母親)
- ミシェル・ファイファー(ベルマ・フォン・タッスル役/テレビ局の重役)
- クリストファー・ウォーケン(ウィルバー・ターンブラッド役/父親)
- クイーン・ラティファ(“モーターマウス” メイベル・スタッブス役/レコード店の女性店主・ブラックデー司会者)
- ザック・エフロン(リンク・ラーキン役/人気ダンサー)
- ブリタニー・スノウ(アンバー・フォン・タッスル役/トレイシーのライバル)
- アマンダ・バインズ(ペニー・ピングルトン役/トレイシーの親友)
- ジェームズ・マースデン(コーニー・コリンズ役/テレビ番組司会者)
- イライジャ・ケリー(シーウィード・スタッブス役/メイベルの息子)
- アリソン・ジャネイ(プルーディー・ピングルトン役/ペニーの母)
- ジェリー・スティラー(ミスター・ピンキー役/衣料品店の店主)
- ポール・ドゥーリイ(ミスター・スプリッツァー役/テレビ局スタッフ)
あらすじ(ネタバレなし)
1960年代のボルティモア。
ダンスが大好きな少女トレイシーは、夢のテレビ番組出演を目指すが、そこには思いもよらぬ壁が…。
音楽と勇気が世界を変える、カラフルでパワフルな青春ミュージカル。
以下、ネタバレあり
あらすじ(ネタバレあり)
🟩起:夢見るトレイシー、テレビの世界へ
1962年、ボルチモア。
ダンスとおしゃれが大好きな女子高生トレイシー・ターンブラッドは、ふくよかな体型ながらも明るく前向きな性格。
彼女の夢は、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演すること。
ある日、番組の新メンバー募集のオーディションがあると知ったトレイシーは、母エドナの反対を押し切り、父の応援を受けて挑戦する。
しかし、体型を理由に不合格となってしまう。落ち込むトレイシーだったが、学校で黒人の友人たちとダンスを通じて交流を深め、彼らから新しいステップを学ぶ。
そのダンスを見た番組出演者リンクがトレイシーに興味を持ち、番組のパーティーに誘うことで、彼女の運命が動き始める。
🟨承:人気者トレイシー、差別の壁に挑む
パーティーでのダンスが好評を得たトレイシーは、番組司会者コーニー・コリンズに認められ、ついに「コーニー・コリンズ・ショー」のレギュラー出演者となる。
彼女の個性的な髪型やファッションは若者の間で流行し、トレイシーは一躍人気者に。
しかし、番組のプロデューサーであるヴェルマは、娘アンバーをスターにしたいと考えており、トレイシーの成功を快く思っていない。
さらに、番組では月に一度だけ黒人が出演できる「ブラックデー」が存在していたが、ヴェルマの差し金でその制度が廃止されてしまう。
人種差別が色濃く残る社会の中で、トレイシーはその不公平さに疑問を抱き、行動を起こす決意を固める。
🟥転:抗議のダンス、街を揺らす
ブラック・デーの廃止に怒ったトレイシーたちは、メイベルやペニー、黒人の仲間たちと共に抗議活動を始める。
街頭でのデモに参加したトレイシーは警察に追われ、指名手配されてしまうが、仲間の助けで逃げ延びる。
リンクもトレイシーの勇気に心を動かされ、彼女を支えることを決意。
番組の特別放送日「ミス・ヘアスプレー・コンテスト」に向けて、トレイシーたちは差別撤廃を訴えるパフォーマンスを計画する。
メイベルのレコード店を拠点に、みんなでリハーサルを重ねながら、自由と平等を求める声を音楽とダンスに乗せて届けようとする。
番組の舞台が、ただのショーから社会を変える場へと変わっていく瞬間が近づいていた。
🟦結:踊る自由、響く未来
「ミス・ヘアスプレー・コンテスト」の当日、トレイシーは警察に追われながらも、仲間たちの想いを胸にひとりでこっそり会場に忍び込む。
ステージに現れた彼女は、堂々とダンスを披露し、観客の心をつかむ。
リンクもステージに加わり、トレイシーへの想いを告白。
メイベルやその娘アイネスたちも番組に登場し、会場は人種の壁を越えた祝祭の場へと変わっていく。
ヴェルマの妨害は失敗し、アンバーは敗北。
票の操作をしていたことも明るみになった。
アイネスの優勝により、番組は正式に人種統合を果たしたのであった。
感想(ネタバレあり)
のっけから「露出狂さん」が出てきて笑った。
どうやら露出狂の歴史は古く、1550年から記録があるらしい!
日本で織田信長が生まれたころにはもう露出して喜ぶ性癖の人がいたんだなあ。
そして最初に注目すべきところが、「エドナ(お母さん)のキャストが男性である」ということ!
なぜ特殊メイクをしてまで男性が役を勝ち取ったのかわからないけど、なんか似合ってるから最初気づかなかった。
ビッグサイズの女性が見つからなかったのかな?
気づいてからはなんとなくトッツィーを思い出した。
黒人も白人もごっちゃ、ちんちくりんもナイスバディもごっちゃ、男も女もごっちゃ!
差別の中でも、近年はルッキズム(外見による差別)が激化していると言われる時代。
だけど、どの時代にもさまざまな形のルッキズムが存在し、歴史は繰り返されてきた。
気にする人は気にするし、気にしない人は気にしない。
ただ、「黒人と白人」という人種差別は、迫害や政治的な背景が明確で、分かりやすい構造を持っている。
一方で、二重瞼や求心顔・遠心顔、ブルベ/イエベといった美の基準や流行も、時間が経って振り返ってみれば、単なる流行ではなく「企業の戦略」や、場合によっては「政治的な影響」が関係していた可能性もあるかも。
女性たちの「カワイイ!」という感覚も、ただの自然発生的なものではなく、何らかの仕組みによって作られたものだったのかもしれない。
ダンスや歌、グルメ、恋には国境も人種も関係ない。
たくさんおいしそうなものが出てきてよだれが出た。
ピーカンパイって何かなと思い調べたら、ピーカンナッツを使ったあま~~~~いパイらしい。
すごい、1切れ400kcalもあるらしい。
怖~い。
メイベルが歌った「太い大木があるのに、細い小枝に寄り掛かるの?」という歌詞。
寄り掛かられて迷惑!私が寄りかかりたい!と思わない強い女になるべきなんだなと感じた。
というか、「ミス〇〇」になって、何十年もたって子供がその歳になってまで「私はミス〇〇よ!」「ミス〇〇の私が絶対!」って言ってたけど、そんなに誇り高きものなの?
自分がその立場に立ったことがないから分からないけど、何十年も掲げる称号なのだろうか。
ここで気づいた。
あれ?お父さん、クリストファーウォーケンでは?!
ディアハンターを思い出す。
「ママ以外の女性に目を奪われたことはないよ、サイズ60が好きだから」
というセリフ。
60って、60キロ?ぽっちゃり…の範疇をあのお母さんは超えてない?と思い調べたら、服のサイズのようだ。
ドレスのサイズが1号2号3号…と上がっていき、誇張した表現として「サイズ60」と言うらしい。
実際は大きくても32くらいらしいので、「大のぽっちゃり好き」という感じだろうか。
ミュージカル映画の中でも、この作品はとくに歌とダンスをメインにしていることもあり、歌って踊っているシーンがかなり多いように感じた。
シン…と落ち着いたシーンになると逆にそわそわ。
中盤からは群像劇感が強くなり、トレイシーがどうして夢を諦める覚悟を持ってまでデモに参加し黒人に肩入れするのか等が語られなかった。
どの瞬間でリンクがトレイシーに恋したのかというきっかけも不明…
ちょっとその部分がおざなりだったかも。
トレイシーが終われているタイミングで、都合よく「生放送」がある。
うーん、どうなるか予想ができるぞ~。
しかし、最後のダンスシーンでトレイシーが髪を下ろしていたのは良かった!
「流行」を追わずに、「自分らしさ」で勝負。
あんなに毎日ガチガチにヘアスプレーしていて、髪の毛サラサラに保てるのかは疑問だけど。
群像劇としてフォーカスが当たっていたキャラクター少しずつダンスショーに参加していく様が気持ちいいし、優勝がまさかのアイネス!
確かにダンスがバチバチにうまいもんね。
それにしても、出演者が身内すぎるというか…そんな身近なところで役どころが埋められているから納得感はなかった。
逆に、超ローカル番組をスケール大きく描いているのかな?
それか、堀越学園みたいな芸能を目指す学校??
この時代は、「金持ちが番組を作れ」て、「娘がリンクという学校のスターをスカウトし」て、「身近だからトレイシーは憧れ」た…ということ?
違和感が残る作品だった。
✅魅力に感じたところ
- 明るく前向きなストーリー
差別や偏見という重いテーマを扱いながらも、全体的にポジティブで元気が出る展開が多く、「観たあとにハッピーになれる」との声が多い。 - キャラクター明るく前向きなストーリー
差別や偏見という重いテーマを扱いながらも、全体的にポジティブで元気が出る展開が多く、観たあとにハッピーになれる。 - キャラクターの魅力
主人公トレイシーの明るさと行動力が共感を呼び、観客をるさと行動力が共感を呼び、観客を惹きつける。
母親役のジョン・トラボルタも話題に。 - 音楽とダンス
ノリの良い楽曲とパワフルなダンスが魅力良い楽曲とパワフルなダンスが魅力で、ミュージカルとしての完成度がで、ミュージカルとしての完成度が高い。 - 社会的メッセージ
人種差別やルッキズムへの問題提起が種差別やルッキズムへの問題提起が、エンタメの中に自然に織り込まれている。
❓気になったところ
- テーマの深掘り不足
差別や偏見を扱っているが、展開が軽快すぎて、問題の本質に十分迫っていない。 - ミュージカル形式の好みが分かれる
歌とダンスが中心の構成のため、ミュージカルに馴染みのない人には合わないかも。
🎥映像について
この作品は、1960年代のポップな雰囲気が全開で、衣装もセットも色鮮やかなのが特徴。
- 1960年代の再現性
衣装やセット、ヘアスタイルなどが当時の雰囲気を忠実に再現していて、視覚的に楽しめる。 - カラフルでポップな演出
全体的に色使いが鮮やかで、画面が華やか。ダンスシーンでは照明やカメラワークも工夫されていて、躍動感がある。 - 舞台的な構成
ミュージカルらしく、舞台のような演出が多く、テンポよく場面が切り替わる。映像と音楽が一体となった構成が特徴。
以上、「ヘアスプレー」の感想でした。


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